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揺れるふすまと男の子

これからお話することは、今から約二十年前の出来事です。私は高校を卒業しまして
関西のある宝飾会社に就職をしました。真珠の仕事に携わることになったのですが
新入社員時代の出来事です。

当時150人くらいの新人が入社いたしまして、高卒、大卒と様々でしたが、学歴などは関係なく、一度は全員真珠の養殖場へ研修に行かねばなりませんでした。期間は1カ月間と言うことで、2グループに分かれて行くことになりました。


もちろん男子だけです。真珠の養殖場といいますと、全国にたくさんその会社はもっていて、関東から九州までございました。それで、私たちのグループは、九州は長崎県平戸市に研修場所が決まったんです。

先発隊と後半合流組とわかれまして、私は1カ月滞在ということになっていました。一緒に滞在するメンバーは7名でした。私と同じ高卒の子と後5名は大卒のメンバーでした。

新神戸から新幹線で博多駅までいきまして、当時約4時間くらいかかったと思うのですが、着いてからは、また汽車に乗り換えまして、確か佐世保駅まで行き、そこからは養殖場の方々が車で迎えにきていただきました。車で移動中青いきれいな平戸の海が印象的だったのですが、あとでこんなに怖い思いをするなんて思ってもいませんでした。そうです、7人全員でのす。

平戸市のH町に養殖場はあるのですが佐世保駅から40分くらいで到着しまして、我々がこれから1ヶ月滞在するところは、寮とか、社宅とかそう言ったところではなく、そこは海に面した田舎町でして、ある空き家の古民家を借りることになっていました。よく見かける田舎の古民家です。そこへ連れていかれまして、私たちの使う部屋を紹介されまして、私たちは荷物をそれぞれに置きました。つぎの日から研修ははじまるのですが、この荷物を置いた後に、担当の人が「この部屋は絶対に開けないようにしてください」と言われたんです。

その部屋は普通のふすまの3畳くらいの部屋なのですが、その時みんなは、なんか大事なものがしまってあるんだろうくらいにしか思っていませんでした。そう言って担当の人は帰っていきました。家をぐるりとみんな見て回っていたのですが、一つだけ気になることがありました。そこの家には仏壇が置いたままになっていて、ましてや位牌までそのままだったんです。なんとなく気になってはいたのですが、特にこだわりはしませんでした。その時は。それで私たちはそこのお宅でお世話になることになったんです。

5日くらいして、随分慣れてきたのですが、6日目くらいに奇妙なことが起こりました。
私たちは8畳くらいの部屋で7人で横に並んで、開けてはいけないという部屋に足を向けて寝ていました。その晩です、夜11時に起こりました。夏でしたからかなり部屋は暑かったのですが、蚊が入ってきたりすると嫌だったので、私たちはふすまはしめ切って寝ていました。寝付くまで毎晩時間はかかっていたのですが、この時はこんなことが起こったんです。

なんと、風もないのに、開けてはいけないと言われたその部屋のふすまが、ガタガタと揺れてるではありませんか?私は一番左端、もう一人の高卒の子が右端と中に5人をはさむような感じで寝ていました。中の5人はその時寝ついていたのですが、私ともう一人の高卒の子は寝ておらず、その音が気になって、ぶるぶると震えていたんです。

いまでも思いだすとほんとうに奇妙でとりはだがたつくらいです。それで私たち二人は眠ることができず、怖い思いをしているだけでした。

みんな研修で疲れていたので、起こすわけにもいかず、ただ我慢していたんです。そしてまた起こりました。なにかといいますと、私は揺れるふすまが気になりまして、薄暗い中に、そうっとそのふすまを覗いてみたんです。するとその時右端のほうからふすまの前を、おかっぱ頭の4歳くらいの男の子が昔でいうちゃんちゃんこっていうんでしょうか、それを着ていてそのふすまの前をすうーっと歩いて行きあと消えたんです。

足はありませんでした。もう一人の子に私は「今の見た?」って言いました。すると彼は震えながら「俺も見た」。

その後二人は絶句していて少しも動けなくなりました。

その日はどうにか朝を迎えることはできました。それでその話を担当の方に話しましたら、その日にお祓いをしていただきました。その後もいろいろあったんですが、今回はここまでにしておきます。