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父の足音と最後の別れに聞いた大声

私は3年前に実の父を病気でなくしました。

3年経ちますと気持も完全に戻りまして通常の生活を現在しております。これからお話ししますのは父が亡くなって、49日の出来事です。

私は当時父を亡くしてからはその後父がこれまでに使っていた部屋を私が引き継いで現在も使用しているのですが、こんなことがありました。私は夜は普通に11時くらいには就寝するのですが、49日の前日の夜中のことでした。父は病気だったころ、病院に入院していたのですが、病気がかなり進むまでは、私が今使っている部屋で過ごしていました。

ガンを患っていたので、体力もかなり落ちていまして、歩行も倒れはしませんが、部屋や廊下を歩くときは大変でした。その当時の歩く音といいますか、父の歩行リズムを私はよく覚えていました。音にたとえますと、ぼったぼったといった感じです。
病気ですから当然のことなのですが、とてもかわいそうに思ったものでした。

その後父は病院と家の往復を間隔をおいてやっておりました。

話は戻りますが、49日の前日、つまり48日目の夜11時50分くらいだったと思うのですが、私はその夜寝入りもよく、お酒も飲んでいましたので、早く寝ついていました。ところが、約50分後位に、目がバチッと開いてしまったんです。なぜ目が開いたかといいますと、父の足音が聞こえてきたんです。

この時は特に怖いとかおもうことはありませんでしたが、確かに父の歩くぼったぼったのリズムの歩行なんです。部屋の前は廊下になっているのですが、間違いなくその廊下の方から私の部屋の方へ聞こえてくるのです。私はその時思いました。明日が49日だから、最後に私の顔でも見に父の魂がきたのかなって思いました。

家族ですから、そんなことはあるさって思ったものです。そうやって来てくれたことに逆に感謝したくらいです。

49日に亡くなった人は旅立つといいますが、これは本当だとその時にしっかりと思いました。それでその足音は私の部屋の前で止まりまして、それからまた数分して、今度は隣の部屋で寝ている、長年連れ添った母の部屋の方へと音が遠くなって行きました。

それからというもの、私の心は大変穏やかになったのを覚えています。まだ父が亡くなって1カ月ちょっとでしたから、この頃は一人で夜に涙を流していたものでした。でもその悲しみというものが、吹っ切れたと言う言い方はおかしいのですが、悲しいのではなく、自分自身が生まれ変わったようなそんな気が致しました。

ほんとうに不思議な夜だと思いました。
そして、さらにびっくりしたことが起こったんです。私は当時仕事は運輸会社に勤めていて、早朝の5時半前くらいには出勤していたのですが、そのつぎの日の朝の出来事でした。

私は朝起きますと、いつも通りに会社の制服に着替えまして、玄関で靴をはき、戸をがらがらと開けました。外は天気がよく、夏場でしたから気持のいい朝でした。朝早いですから、あたりはまだ薄暗い感じではありました。

そして、車に乗るために、車庫の方へ足を運ぼうとした瞬間、誰かが叫ぶように「気をつけていきなさ~い!」と私に大声で言うんです。私ははっと思い、後ろを振り返りました。すると後ろにはだれもいません。いるわけがありません。それで空を見上げましたら、その時うっすらでしたが星が輝いていました。私は思いました。49日目ですから、間違いなく父の魂が本当に旅だったんだなと。

この度は本当に不思議な経験をいたしました。この時はもう一度父に感謝しました。そして父の無事を祈りました。その日は朝早く出かけたので、母は寝ていたので、夕方帰ってその一部始終を母にはなしましたら、母が「足音きこえたね」って話してくれました。
間違いなく父でした。