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幽体離脱

これは、私が17歳の頃に体験したお話です。

当時の若かった私は、進学校へ通っておりました。そして、部活と勉強とで、とても忙しい学生生活を送っていました。当時は、なかなか勉強と部活を両立することができなく、悩んでいました。
部活をやめようかどうかを深く悩み、また、勉強も進学校でとても大変なため、大きなストレスを抱えておりました。そのように、毎日悩みが深く、精神的にも肉体的にも疲れるせいか、夜は、金縛りになることが頻繁にありました。

そんな忙しく、悩ましい日々を送っていた、17歳のある日の夜のことです。その夜も、いつものように金縛りはやってきました。

私は、いつものように、金縛りをふりほどこうと必死になって体全体を動かそうとしました。その時に、私の体全体が、ビリビリと電気を帯びているかのように、しびれる感覚がしていたことを、今でもよく覚えています。そのビリビリする感覚は、とても不快なものでした。体が動かないうえに、体全体が強くしびれており、それでとても苦しかったのを今でもよく覚えています。

そのしびれるような妙な感覚と動けない辛さから一刻も早く自由になりたいと、私は必死になって体を動かそうとしました。

すると、ようやく私は上半身を起こすことができたのです。ですが、妙な事に、両手にいつもあるはずの布団に触れる柔らかな感覚が、全く無いのです!

その時、稲妻に打たれたかのような強い衝撃を抱きながらも、どうしようもなくそのままにしていると、やがて私の体は空中に浮きあがってゆきました。その時、自分は魂が抜け出て死んでしまったのではないかと、強い恐怖心に襲われた事を、今でもよく覚えております。

あまりの怖さに、下にあるはずの自分の身体を見る勇気がありませんでした。下にある自分の身体を見てしまったら、自分の身体に戻れなくなってしまうような、そんな強い恐怖心があり、どうしても自分の「肉体」を見る事ができなかったのです。

ですが、強い怖さの真っただ中にあっても、私の心には、それと同時に冒険心、好奇心も強く宿っておりました。

そうした、恐怖と同時に宿る強い冒険心から、私は「よし!せっかく体から抜け出したのだから、このまま台所へ行ってみよう!」と、そう思ったのです。すると、そう思った瞬間、「私」は台所へと移動しました。まさに、一瞬の間に台所へと、私の意識は移動したのです。

その移動の速さにびっくりしながらも、「私」はほのかな月明かりの差し込む台所をじっと見つめていました。

と、そこで私の記憶はとぎれています。何とか体に戻ったというのは分かるのですが、それだけしか、私の記憶にはありません。

台所へ行った後、気付いたらベッドの上の体に戻っており、朝になっていたのでした。とても怖かったのですが、身体から魂が抜け出るというその体験は、私の霊体験の中では、かなり貴重な体験でした。

その後、幽体離脱に憧れるようになり、幽体離脱ができるというCDを購入し、再度幽体離脱をしてみようとしたのですが、結果はうまくゆきませんでした。

また、幽体離脱をするための本というものも購入して試してみても、あの時のようなリアルな幽体離脱の体験をすることはできなかったのです。

この幽体離脱体験が、今の私のスピリチュアルな価値観の基礎となっております。あの時、魂だけ体から抜け出し、一瞬で行きたい場所へ行ける、という不思議体験をしたからこそ、霊魂や幽霊、あの世というものを信じて疑わない自分になれたような気がします。

あの時の感覚は本当に衝撃的なもので、人は死んでも魂は死なない、という事を悟る大きな機会でした。

そうした感覚などが元になり、今は、「この世の中で見えている世界というものは、ほんの一部にすぎない」というその独特な価値観を持ちながら生きています。

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