怖い話まとめブログ

怖い話のまとめ

魂だけの訪問者

これは、私が20歳頃から30歳前半頃までの約10年間の間に体験した話になります。

20歳当時、私は推薦入試で合格した4年制大学の人文学部で、歴史や言語など、様々な事を学んでいました。

「その出来事」は、20歳の誕生日が過ぎ、しばらくしてから始まりました。以来その出来事は、それから10年以上に渡り、私の恐ろしい日常になっていたのです。

20歳になった当時の私は、現実の世界の苦しさから生活に疑問を感じ、自然とスピリチュアルな、目に見えない事に関心を持ち始めていました。

そして、「それ」は私が瞑想用の音楽をかけながら瞑想をしている時に始まったのです。

瞑想音楽の世界に浸り込み、瞑想状態に入ってからしばらくして、目を閉じていると、無数の白い顔が浮かんできたのです。その顔は皆女性で、怒っているような表情でとても怖かったので、私はその時急いで瞑想を中止したことを今でもよく覚えています。

それからでした。それがきっかけとなり、私の日常はいつも、無数の「顔」に悩まされるようになってしまったのです。

日々、昼も夜も、目を閉じる度に瞼の裏に、無数の白くて怖い顔が見えるようになってしまいました。その顔は、最初は女性らしきものだったのですが、次第に男性らしき顔も混じってくるようになり、様々な多数の「顔」が目を閉じると、ずっと見えていました。

そして、それと同時に始まったのが、とてつもなく苦しくてキツイ金縛りでした。昼寝をしていても夜眠りに入っても、金縛りになる事がかなり多くなったのです。

いつも、金縛りは突然にやってきました。「その時」が来ると私の体は、まるで全身を縄でベッドにくくりつけられたかのように動かなくなってしまうのです。そして、金縛りがさらに深まってゆくと、何か重たい物体が私の体の上に乗っていたり、また、私の両足を、誰かが手でつかんで引っ張ったりしました。

無数の怖い顔は、夜睡眠に入るために目を閉ざす時にも、やはり見えていました。眠りから睡眠に移行する入眠と覚醒の狭間では、よりリアルに立体的に見えて、それがとてつもなく怖かったので、夜、私は睡眠薬を手放せない体になってしまいました。

それらの顔がどのように怖かったのかというと、ただ単に不気味であるというのと同時に、それらを見ていると、心の奥底から何とも言えぬ意味不明の強い恐怖感が込み上げてくるのです。

睡眠薬を使わないと、リアルに見える顔が怖くて怖くて、目を閉じ、夜眠りにつく、という当たり前の行為ができなかったくらいです。

ですが、そのような非現実的な出来事の中にあり、恐怖を感じつつも、私自身、それが果たして本当に顔なのかどうか、実は疑っていました。

そこで、ある時昼寝をしていて入眠と覚醒の狭間に入ったその時に、目を閉じつつ、白くて丸い「それ」をじっと見つめてみました。

その白くて丸いものには2つの眼と1つの口がきちんとついており、それが顔だという事が明確に分かり、怖いながらも「ああ、やっぱり顔だ!」と、納得したのです。

それからも、目を閉じる度に白くて怖い顔が無数に見える現象とキツイ金縛り、金縛りの間にこの世の者ではない誰かが訪れ続けるという怖い目にあい続けておりました。

この現象は10年以上の長きに渡り、私を苦しめていました。

ですが、それにも終わりの時が訪れたのです。ある時、家族でいつもお世話になっている占い師の先生から、私自身に霊的な強い影響がある、との指摘を受けたのです。

そして、先生は仏像を仏壇に祀る事を提案してくださいました。母がそれに賛成してくれ、仏像に御霊入れをしてもらい、先祖や、それに縁のある霊体供養のため、その仏像を仏壇に祀ったのでした。

その仏像を仏壇に祀ったその日に、目を閉じたら見える無数の顔たちが、テレパシーのような、想念のような形で私の心に「ありがとう」と伝えてくれたのを、今でもよく覚えております。

それから徐々に見える顔が少なくなってゆき、仏像を仏壇に祀ってから数か月後には、無数の怖い顔は、目を閉じても見えることがなくなりました。

こうした体験をして、私は今、ここに見えているこの世界はほんの一部にすぎなく、見えない世界も存在するのだ、という事を学ばせられました。

そして、ただお盆やお彼岸に、お墓掃除やお墓参りへ行くだけでは先祖やそれにまつわる霊たちを鎮めたりすることができない、との事も学びました。

先祖は無数にいるのですが、その先祖や、先祖にまつわる霊が成仏できずに、私に訴えをおこしてきましたので、昔から繋がっている命の不思議な流れを感じさせられました。それと同時に、成仏できずにいる霊も沢山いるという、この事実も、私にとって深い学びになりました。

本当に目に見えない世界というものは、不思議な存在です。