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白い着物の裾と白い足袋を履いた女性の霊

これは私が大学時代に旅行へ出かけたときの話です。
私は当時仲の良かった私を含む女性二人、男性二人の四人グループでとある観光地へ旅行に行くことになりました。その観光地はおいしい海の幸と美しい海を臨む露天風呂で人気の場所で、私たちは海の良く見える旅館を選んで予約を取ることにしました。しかし旅館に問い合わせてみるとやはり人気の観光地ということもあり、海側の部屋はすでに満室で山側の部屋ならということでした。でもまぁ部屋が海側でなくとも温泉には入れればそれでいいかということになり私たちはそのまま山側の部屋で予約を取ったのです。
 そして当日その旅館へ向かい、部屋に案内された私たちは思いがけない光景に全員が「え?」となりました。なんと窓の外に広がっているのは海。山側で仕方なく予約を取ったはずなのに通された部屋は海側のそれもかなり景色のいい部屋だったのです。
 普通ならその時に旅館に理由を聞くところだったのかもしれませんが、そのころはまだ学生でしたし、驚きこそしましたがただただ「ラッキーじゃん!」と喜ぶだけで特にその理由を気にすることもありませんでした。
 そしてお目当ての海の幸や露天風呂を存分に楽しみ、全員が寝静まった深夜のことです。
不意に目を覚ました私は、近くで何かの音がすることに気が付きました。「聞き覚えのある音だな、、、。」とまだぼーっとした状態の頭でその音に耳を傾け考えてたのですが、それが何の音か気づいた瞬間サーっと血の気が引くのを感じました。それは、畳の上を擦って歩く音だったのです。その時は横を向いて寝ていたのですが、もう怖くて目線を上げることはできず、かといって音が聞こえている状態で目を閉じるのも恐ろしくて私はただただ畳の上を見つめて固まっていました。
 そして早くいなくなって、、、と時間が過ぎるのを待っていた次の瞬間、私の目の前を白い着物の裾と白い足袋を履いた女性の足が通り過ぎていったのです。
その白い着物を着た女性は私たちが並べて敷いた布団の周りをゆっくり、ゆっくり、何度も、何度も、ぐるぐると周っていたのです。遠ざかっては近づく足音を聞きながら「どうかこれ以上何も起こらないで、、、」と祈りながらしばらく待っているとようやくふっ、と音が止みました。私が「何かいた!!」と思わず声を上げて布団から飛び起きると、同じように真っ青な顔をしたもう一人の女の子もこちらを見ていました。私たちは同じものを目撃したようです。
 そのあと男の子たちにもこの出来事を話し、私たちは朝まで一睡もすることができませんでした。そして朝になるとすぐさま私たちは旅館を出ました。
真っ青な顔をして早々にチェックアウトする私たちのことを見ても旅館の人は何も言いませんでした。もしかすると何があったのか分かっていたのかもしれません。
  よくよく考えてみるとおかしなところがいくつかありました。
 なぜ山側の部屋しか空いていなかったはずなのに海側の部屋に泊まることができたのかということ。そして実は、、、最初に部屋に通された時になんともいえない嫌な雰囲気がしていたこと。そのときは窓の外の絶景にすぐに気を取られてしまってそのままにしていましたが確かに感じたあの感じ。
 それから部屋に飾られていた気味の悪い絵。思えばなぜあんなところに絵があったのだろう。そして絵自体は何の変哲もない風景画なのになぜか気味が悪く変な感じがしてもう一人の女の子と二人で「この絵気味悪いね、、、。」と話していたこと、、、
もしかしたらあの絵の裏側にはなにかあったのかもしれません。
 どちらにしても今となっては確かめようもありませんが本当に旅先での心霊体験には気を付けたほうがいいと思います。部屋に入った瞬間変な感じがしたときは特に、です。