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霊感が全くない私が初めて体験した心霊現象

霊感がほとんど無い私が、生まれて初めて体験した心霊現象を話そうと思います。
それは、高校の修学旅行の時。二泊三日の北海道研修を終え、飛行機で地元まで戻ってきたのですが、生憎地元は酷い雨模様で、空港から地元までの道が土砂崩れで寸断されてしまうというハプニングに見舞われました。引率の先生方がどうするか検討する為に一時間ほど、空港で待機する事になりました。

 

その結果、埒が開かない、と仕方なく空港近くのホテルに1泊泊まる事になりました。二泊三日だった修学旅行が三泊四日になるハプニングに見舞われましたが、私も含め同級生達はまだ修学旅行を楽しめるぞ!と内心嬉々としていました。北海道での楽しい時間を、北海道を離れたとはいえ、その余韻に浸っていたんだと思います。


さて、空港からほど近いホテルにバスで向かった私達。ホテルの出入り口に降り立ったのは良いですが、同じバスに乗っていた友人(Aとしましょう)が少し引き攣った顔でそのホテルを見つめていました。私は気になって声を掛けると、Aは渋い顔で「ここやばそう」というのです。やばい?なにが?頭に疑問符を浮かべる私をよそにAは「ここ確か、割と噂になってるホテルだよ。幽霊出るってホテル」と言うではありませんか。Aは、霊感があるようで見えはしないが感じるらしいのです。

 

詳しく聞きたかったのですが私とAを残して、他の同級生と引率の先生はホテルに入っていきます。怒られるといけなかったので、仕方なく私とAはホテルに入りました。


部屋はほぼツインで、名簿順に同性の子と同じ部屋になりました。私と一緒になった友人(Sとしましょう)は霊感が少しあるようで、私が先程Aから聞いた話をすると「あ、やっぱり?」と言います。「他のクラスの人が話してたんだよね?ここ幽霊出るって」辺りを見回しながらSは言います。

 

霊感がほとんど無い私ですが、信頼している友人達が口々にそう言うので、だんだん不安になってきました。出るの?出たらどうしよう。金縛りにあったらどうしよう!?などと考えてしまいます。けれど「でも1泊だけだし、大丈夫じゃない?」と不安がる私を落ち着かせようとSが明るく言ってくれたので、少し元気になりました。


就寝の時間は設けられていましたが、やはり修学旅行のテンションというと恐ろしいものがありますね。こっそり部屋を抜け出して同じ階にいる友人らと一部屋に集まってゲームをして、気づけば24時を回った頃に、Sと私は自分達の部屋に戻りました。シャワーを浴び、さて寝ようかとお互いベッドに入り電気を消します。
どの位経った頃でしょうか。ピンポン、と部屋のチャイムがなりました。目が覚めた私はドアの方を見ます。

 

確か時間は1時半でした。(こんな時間に誰?)と不審には思いましたが、同じ階の同級生か誰かと思い、ドアスコープを覗きます。しかし、そこには誰も居ません。いよいよ不審に思い、ドアを細く開けて廊下を確認するも、誰も居ない。私は不意に何か気分が悪い思いがして、即座にドアを閉めました。Sに話したかったのですが眠っているSを起こすのも悪いので、気味が悪いけれどさっさと布団に入って寝ようと思い、ベッドに向かうと、寝ている筈のSが起きていました。もしかしたらドアを開け閉めする音で起こしてしまったのかもしれません。

 

Sは私を見ていました。私はSに先程の奇妙なチャイムの事について話しました。「そうなんだ」Sは辺りと見回しながら呟きます。

 

「実はさ」と、Sはベッドサイドの灯りをつけて言います。「男の人に『おい』って言われたから起きたんだよね、私」と言うのです。「男の人?私は聞こえなかったよ」「凄いドスの効いた声で言われたんだ。それで起きたらあんたがこっちに歩いて来てたの」と、Sは少し白い顔で言いました。私とSは二人して気味が悪くなって、暫く眠る事が出来ませんでした。私がドアを開けてしまった事で、何か得体のしれないものを部屋に入れてしまったのではなかろうか。私とSはその信じたくない仮説に雁字搦めになってしまっていました。結局寝たのは朝方で、ほんのわずかな時間しか眠る事が出来ませんでした。翌日、同じ階の他の同級生にも話を効いてみると、実は私とSが体験したような出来事を体験した同級生が数多く居たのです。深夜のチャイム。

 

誰も居ない廊下。男の声。ほど全員が体験したと言ってもいいくらいでした。中には何回もチャイムを押された部屋もあるようでした。廊下には誰もいないというのに…。
楽しい修学旅行の最後の一泊がまさかこんな形で終わるとは思ってもみませんでした。霊感が無い人間でも体験するくらいに、あのホテルは呪われているんだと思います。