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怖い話のまとめ

除霊後に車のドアに手形が

大学2年生の春です。
私がアルバイトを終え数名のバイト仲間と駐車場に向かうと、空を見上げて別のバイト仲間が一人で立っていました。
時間は深夜1時。

空を見上げている彼は、最近入ったばかりの新人で皆には名字をモジリ、「コサック」とあだ名で呼ばれていました。

バイト仲間の一人が、「おーい!コサックー!何してんの?」と聞くと、コサックは微動だにせず宙を見上げたままです。

皆が近づこうとするとコサックが「来ないでください!」と振り返る。

すると彼の手元をよく見ると、その手には経典と数珠、煙が立ち上る線香・・・

私たちは一瞬で凍りつきました。
コサックは先程と同じ体勢に戻り、何やらブツブツとつぶやいています。

しかし、その場にいた全員が「お経を唱えてる」と理解できていました。

誰も動くことなく、というより「動ける」ことなく30分ほどが経過しました。


すると、突然コッサクがこちらを振り返り、「そっちはダメ!戻って来い!」と叫びました。
私たちは一瞬で、「何か」がこっちへ向かってくるのだと思い身を屈めました。

さらにコサックは声を大きくし「お経」を唱えながらコチラへ近づいてきました。
そして「みんな、車に乗ってください。僕が合図したらエンジンをかけて直ぐに逃げて下さい。」

全員、大慌てでそれぞれの車に乗り込み、車の中でキーに手を掛けていました。
私は友人を送る約束だった為、2人で私の車に乗車しています。

これで、車に乗っていないのはコサックと「何か」だけです。

もちろん全員がコサックの合図がいつ出るのか注目しています。

そんな中、待ちきれなくなった女性が相図の前にエンジンを掛けてしまいました。
コサックがその車に駆け寄ろうとした次の瞬間。

「バンッ」という奇妙な音が聞こえました。
車の窓を閉めているので、かなり大きな音である事は間違いありません。

コサックは駆け出した足を止め、膝立ちの状態で新たな線香に火を着けました。

それから、どれだけの時間が過ぎたか解りません。
動揺してエンジンを掛けてしまった子はとりあえずコサックが別の車に移しました。

そこに1台の車が入ってきました。
私は「よりによってこんな時に無断駐車しに入ってきたのかよ!」と思っていると、一人の女性が降りてきてコサックに近寄っていきます。

よく見るとその女性の手にも経典と数珠が・・・

そして、二人で何やら「除霊」の様な事を始めました。

しばらくして二人の動きが止まりました。
女性が私の車の方に近寄ってきて、「もう大丈夫ですよ。いつも、○○(コサックの名前)がお世話になってます。姉です。」と言われました。

状況を全く飲み込めていない私たちは全員で一旦、店の事務所に入ることにしました。

するとコサックのお姉さんが語り始めました。
その内容に私たちは驚愕しました。

・コサックは無作為にバイト先を選んだわけではなく、霊的に非常に気になる場所だったのでこの店でバイトをすることにしたこと。
・コサックの家族が全員、霊感が強く特にお姉さんが一番強いこと。
・駐車場では悪意を持った霊と悪意のない霊が争っていたこと。
・悪意を持った例が私たちを見つけ攻撃をしようとしていたこと。
・それをコサックが必死に除霊していたこと。
・コサックの帰りが遅く心配になった姉が駆け付けたこと。

など、とても信じられない内容ばかりでした。

事実、我々の中には全く信じていない者もおり、コサックとお姉さんが帰った後に「あれって真面目に言ってんだよな?おかしくねぇ?」と言っているものもいました。
彼女の車を見るまでは・・・

私が車の中できいた「バンッ」という音。
それは動揺し、エンジンを掛けてしまった女の子の車のドアが叩かれた音でした。

ドアにはくっきりと手の後が付いていました。

後日、カーディーラーに修理に行ったそうですが、修理の方に不思議そうな顔をされたそうです。


確かに、お相撲さんに張り手をされてもつきそうにないぐらいクッキリとした手形でした。